深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

どたばた

「名馬キャリコ』活劇でスカッと爽快になる

はじめてこの絵本をみたとき、まるで映画のよう、と思いました。 名馬キャリコ バージニア・リー・バートン 作 せたていじ 訳 出版社: 岩波書店 出版年: 1979年11月 ところははるか、西部のサボテン州に、その名をキャリコとよぶ名馬がおりました。みめ美…

『あおい目のこねこ』へんてこはすてきなこと

この絵本は青い目をもつネコがネズミの国を目ざすおはなし。 あおい目のこねこ エゴン・マーチセン せた ていじ 訳 出版社: 福音館書店 出版年1965年4月 1965年が初版ですから、半世紀を越えました。 本の厚みも12㎜ほど、右ページに絵、左ページ文字、山吹…

『ありがたいこってす』見方を変えたら物事は変わるということを知る

まずタイトルが洒落ています。 それだけで読んでみたくなるではありませんか。 原書はIT COULD ALWAYS BE WORSE。 日本語の豊かさを感じます。 裏表紙に 読んであげるなら4才くらいから とあるのですが、 小学校では不思議に高学年に読むことが多かった絵本…

『まよなかのだいどころ』◆架空の世界の楽しみ方

『まよなかのだいどころ』は『かいじゅうたちのいるところ』『まどのそとのそのまたむこう』とともにセンダックの3部作といわれる絵本です。『かいじゅうたちのいるところ』は絵本の王道的な作りであり、極限までセリフをそぎ落とし描かれています。一方『ま…