深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

ハラハラ

『つきのぼうや』カタチで楽しむおはなし

つきのぼうや イブ・スパング・オルセン 作 やまのうちきよこ 訳 出版社: 福音館書店 出版年: 1975年10月 縦33.5㎝、横12.7㎝ 絵本としてはかなり変形なサイズが目をひきます。 開くとそのわけがわかります。 まず、見返しが印象的。 雲間から見える満面の…

『ちびくろさんぼのおはなし』こんなことがあったらおもしろい

この絵本の楽しさは、その奇想天外さ。 なんといっても、トラがとけてバターになってしまうのですから。 ちびくろさんぼのおはなし ヘレン・バーナマン 作 なだもとまさひろ 訳 出版社: けい書房 出版年: 1999年6月 〜とらたちは はしって はしって はしり…

『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』子ども時代に出会える冒険を心ゆくまで

ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん エルサ・ベスコフ 作 おのでらゆりこ 訳 出版社: 福音館書店 出版年: 1977年5月 プッテは かごを 二つさげて もりへいきました。ブルーベリーとこけももを つんで、おかあさんの たんじょうびの おくりものに したい…

『あおい目のこねこ』へんてこはすてきなこと

この絵本は青い目をもつネコがネズミの国を目ざすおはなし。 あおい目のこねこ エゴン・マーチセン せた ていじ 訳 出版社: 福音館書店 出版年1965年4月 1965年が初版ですから、半世紀を越えました。 本の厚みも12㎜ほど、右ページに絵、左ページ文字、山吹…

仲直りに言葉はいらなかった『きみなんか だいきらいさ』

お正月休みに帰省していた息子のハチが 6年ぶりに小学校時代の友だちと会うとのこと。 センダックのこの絵本を思い出しました。 子どもの頃、 仲直りに理由はいらなかったことを思い出しました。 きみなんか だいきらいさ ジャニス・メイ・ユードリー ぶん …

『ゆうかんなアイリーン』自然の中での身体感覚と自力

吹雪の中、大きな黄色箱を抱えて歩く女の子、アイリーン。 彼女が「ゆうかんな」わけが絵本で描かれています。 雪の降るころ小学1年生から3年生によく読みました。 大人は子どもの頃に感じた雪の感触を思い出すかもしれません。 ゆうかんなアイリーン ウイリ…

『三びきのやぎのがらがらどん』迫力ある絵を楽しもう

きっと絵本は保育園や幼稚園に通っている子なら必ず知っている絵本です。 園でも必ずといっていいほど置いてありますね。 小学校の入学間もない1年生によく読みましたが、この絵本を持って教室に入ると 「知ってるー!」 と嬉しい声があちらこちらから飛んで…

仲間ができたら読みたい『さるのオズワルド』は声をあげる勇気がでる絵本

ここに登場するのはサルたちです。 小さいサルが数匹、大きなサルが一匹。 カラフルな線で描かれたおはなしです。 小学校では1年生から3年生くらいまで、 よく読みました。 文章に特長があって、子どもたちはマネしあったりしていました。 さるのオズワル…

冬と雪の絵本『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』働くことはどういうことか

冬になると決まって読む絵本がありました。 鮮やかな緑のがかった水色と ピンクのひらがなでタイトル「けいてぃー」とかかれた絵本です。 表紙には電信柱がたくさん描かれ それが青に縁どられた額縁のようになっていて 真っ白な背景に真っ赤な除雪車が描いて…

いたずら盛りの子どもに読みたい『ひとまねこざるときいろいぼうし』子どもの好奇心の源は?

さるのじょーじの腕白ぶりが描かれる絵本です。 てんやわんやの出来事が次々に 繰り広げられる、このおはなしは シリーズになっていて 小学校でもよく読みました。 いたずら心をくすぐるような じょーじの活躍に子どもたちも 胸を好くような面持ちなのでは …