深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

動物好きの3歳からおすすめ!絵本で美しい農場の1年をすごす『かえでがおか農場のいちねん』

子どもの頃、大きな動物に出会ったのはいつですか。

 

自分の目線より、はるか大きな生きものをみることは、
かなりの驚きです。

 

農場にはそんな大きな動物
ウマや牛、ヤギなどに出会えますね。

 

園や学校などでも、小動物をよく飼っています。

 

息子の小学校でもウサギを飼っており、
1年生は変わり当番でキャベツなど持っていったものです。

 

小さな生き物に対しては、はぐくむ心を、
大きな生きものに対しては、畏怖を、
子どもたちの心に宿してくれるのでしょう。

 

子どもの頃に農場体験、したいものですね。

 

ご紹介する絵本は、
そんな農場の1年を丹念に描いたものです。

 

かえでがおか農場のいちねん

アリス&マーティン・プロベンセン 作
きしだ えりこ 訳
サイズ: 31.8x23.2cm
出版社: ポルプ出版
出版年: 1980年

 

表紙をみると、
1年、12か月が四角にわかれていて、
その中に農場の動物たちが描かれています。
たとえば、~( )の中の動物が描かれています
いちがつ(ニワトリ)あけましておめでとう
ろくがつ(アヒル)なかよし
はちがつ(ウマ)あたらしいくつ
じゅうがつ(シカ)リンゴえんで
じゅうにがつ(ネコ)みんなほかほか
こんなふうに1年が動物たちと共に紹介され、
期待がふくらみます。

 

いきいきと描かれる農場と動物たちの姿

1月から12月まで、
月ごとに農場の自然の様子が季節とともに
細やかに観察されています。

 

冬、真っ白な1月、ヒツジはかたまり、
干し草を馬に運ぶ少年。
スケートをする子どもたちと、
森のカラス、そしてガチョウ。

 

春、4月は動物たちの出産ラッシュ、
卵を抱えるニワトリ、
毛皮のコートえお脱ぐヒツジ。
夏の緑と花々に覆われる農場に、
あふれんばかりの動物たち。

 

8月、夏の終わりのけだるい動物たち。
空気が変わる秋。
収穫の秋。

 

9月、動物たちに虫下しの薬を飲ませるのに忙しい。
11月、冬のはじまりころのあわただしい農場。
そして早く夜になり早く眠る季節。
動物は動物らしく、
自然は美しく厳しく、
人々は笑顔で描かれています。
あたりまえの世界がきちんと描かれていることで、
安心感をもてる、そんな絵本です。

 

64x47cmの絵から、鳥やかぼちゃの数を数えてみる

大型絵本といわれる大判サイズで見ごたえもあります。
いろんな動物を一緒にさがすのも楽しいです。

 

それぞれの季節の動物の様子を観察してみたり、
農場の仕事を観察するもの、楽しいです。

 

年齢によって楽しみ方がかわる絵本です。
見開きにすると64x47cmの大画面です。

 

一面に描かれているページもあれば、
4場面、6月の虫、ウマ、ヤギ、ノミたち
7場面、4月のニワトリ、コマドリ、ガチョウ、大きな鳥、小さな鳥、はなのかご、イヌ
8場面、8月メウシ、ヒツジ、番犬、花の水やり、イヌ、ガチョウ、ブタ、年寄りのネコ
11場面、3月、ポニー、乳牛、メヒツジ、メヤギ、コマドリ、ノガモ、オンドリ、ガチョウ、ノネズミ、ウサギ、ウマ

 

と細かく描かれている様子もあって、
それぞれに生き生きとした動物がいるのです。

 

大きな羊の毛並みが立派な番犬「おーーッ」と思える様相です。

 

景色も1月から順に移り変わって色彩が変わります

の一面オレンジ色に染まる景色に、
心の中で歓声をあげました。

 

小学校でも四季が描かれているので、
いつでも読むことができる重宝な絵本です。

 

子どもたちは生きものに興味はあるけれど、
直接ふれる機会は減っているかもしれませんね。

 

絵本から、この動物をみてみたい、触れてみたい、
と思ってもらえるきっかけになるかもしれません。

 

ご訪問ありがとうございます。
絵本選びのきっかけになればうれしいです。