深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

2020-01-01から1年間の記事一覧

『しりたがりやのちいさな魚』◆好奇心と自由

スゥエーデンの絵本作家エルサ・ベスコフのちょっとユニークなお話。 読み終えるのに15分はかかる、かなりお話しの量がある絵本です。 日差しが強く感じられ水辺が恋しくなる 5月から6月によく読みました。 ちょっとおかしな魚たちの姿が子どもたちの笑顔…

『ティッチ』◆にみる兄弟の当たり前

この絵本に登場するのは、三人の兄弟のみ。 ティッチ、は末っ子の男の子の名前です。 画面はシンプル。 ほとんど背景もありません。 (見開き3ページ以外は、紙の色の白が背景!) 三人の関係性だけに注目したともいえるでしょう。 小学校入学したての1年…

『ことばあそびうた』で日本語の楽しさとおもしろさを知ろう

この絵本も子どもたちによく読みました。 小学校では3年生に一番読んだでしょうか。 学校で読むと子どもたちは、知らず知らず笑顔で聞いてくれていましたね。日本語の楽しさを再確認しました。 15編の詩がひらがなで書かれています。1973年が初版、長年読み…

『長ぐつをはいたねこ』少しの無理と知恵と工夫!

グリム童話(初稿は『靴はき猫』にも収録されている、多くの人が知るお話です。 日本でもTVや映画で何度かアニメーションになっています。 誰もが知るお話だからこそ、絵本は”絵”を選びたい! そこで選んだのは、ハンス・フィッシャーの絵本です。 『長ぐつ…

『ゆうかんなアイリーン』自然の中での身体感覚と自力

吹雪の中、大きな黄色箱を抱えて歩く女の子、アイリーン。 彼女が「ゆうかんな」わけが絵本で描かれています。 雪の降るころ小学1年生から3年生によく読みました。 大人は子どもの頃に感じた雪の感触を思い出すかもしれません。 ゆうかんなアイリーン ウイリ…