『川はながれる』はじまりを考えてみる
川の流れをみて思い出した絵本が、まさに「川はながれる」です。
川はながれる
アン・ランド 文
ロジャンコフスキー 絵
掛川 泰子 訳
出版社: 岩波書店
出版年: 1978年11月
自然を観察する眼差しが遺憾なく発揮されています。
派手さはありませんが、木々や草花、石や動物そして川が、きちんと描かれています。
生まれたばかりの川を眺める森の住人たち
雨が降り膨れ上がる川
その流れは町にも
海を見つけにいく川
はるかかなたの さむい北国、
その山おくの マツの木の森で、
ゆきがちけ、 こおりがとけて、
ちいさな川が生まれた。
これははじまりの文ですが、
川が生まれるものであることに気づかされます。
あらゆるものにはじまりと終わりがある、
小さな川と旅することで、世界が広がる、
そんなことを感じる、絵本でもあります。