『おおきなのはら」自然をまわりをよくみること
おおきなのはら
ジョン・ラングスタッフ 文
フョードル・ロジャンコフスキー え
さくま ゆみこ 訳
文を書いているラングスタッフが、お話の前にこう語りかけています。
このつぎ、いなかに いくときは、
このほんに でてくる どうぶつが、
のはらに いるかどうか、 さがしてみようね。
そうっと あるきながら、よーく みるんだよ。
きっと みつかるよ。
見開きで1種類づつ、野原に棲む動物たちの様子を語ります。
その数が1から順に増えていきながら10まで。
カメにキツネ、コマドリ、リス、ミツバチにビーバー、
カエル、フクロウ、クモにウサギの10種類の動物たち。
場所も、砂地に草の中、木の上、小川の中に緑の沼、松の木陰など、
大きな野原のあちらこちらに視線が動きます。
作者の言葉のように、
じっくり、よーく、見ること。
意識を持って見ると、たくさんのことに気がつきます。
それがとても大切なことなんだと、
この絵本でよくわかります。
春の時期に読みたい絵本、
そして野原に出かけたくなる絵本です。