深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

しっとり

『ムーン・ジャンパー』だれもがこんなふうにしてみたくなる

なんとも、しっとりとした空気が感じられる絵本です。 ただただ生きる喜びを感じられる、そんな絵本です。 ムーン・ジャンパー ジャニス・メイ・ユードリー 文 モーリス・センダック 絵 谷川 俊太郎 訳 出版社: 偕成社 出版年: 2014年10月 おひさまは、く…

願いごとをすることは叶うということ『ケニーのまど』

センダックがはじめて絵と文を自作した絵本。七つのなぞなぞをめぐる不思議なおはなし。ケニーのまど モーリス・センダック 作 じんぐう てるお 訳 出版社: 富山房 出版年: 1975年12月 1.だれかに だめといわれても、 こくばんに えをかくには どうしたら…

『グリム童話ミリー ー天使にであった女の子のお話ー』永遠の生としての死を描いた美しい絵本

『かいじゅうたちのいるところ』 『まよなかのだいどころ』 『まどのそとのそのまたむこう』 子どもたちがいずれも大好きな絵本たち。 その作者モーリス・センダックが挿絵をつけたグリム童話です。 グリム童話ミリー ー天使にであった女の子のお話ー ヴィル…

『スーザンのかくれんぼ』かくれることから見えてくる世界

表紙の鮮やかさから、初夏に読みたくなる絵本です。 イエローレモンの黄色は太陽の陽ざしを感じさせます。 「かくれんぼ」といえば子どもの遊びの定番ですが、それをキーワードに子どもの繊細な気持ちに寄り添える、そんなおはなしです。 読んだ人それぞれの…

舟に乗りたくなる『ガンピーさんのふなあそび』は非日常を楽しむ

舟に乗りたいなぁ、とこの絵本を読んで思いました。 この絵本に登場するような船頭さんがいるふねに乗ったことがあったっけ… 最後に舟に乗ったのはいつだったかしら… 子どもの頃にふねに乗ったことはあったかなぁ… そんなことをふと考えてしまいました。 陽…

『もりのなか』◆柔らかさと畏れを体験できる絵本

エッツの代表作ともいえるこの絵本は、墨一色で描かれた絵本です。 紙の三角帽子をかぶった男の子が森の中を歩いていきます。 裏表紙には「よんであげるなら2才から」とあります。 息子にも2才半のころ読み始めました。 読むたびに色々なことを発見できる絵…

五感で感じる秋をあじわう『きんいろのとき』はハロウインに読みたい

秋は彩豊富な季節ですね。 空の色や景色もどんどん色が変わっていきます。 紅葉で色が変わっていく楓をみたり、 空の水色が空気が冷たくなってクリアになっていく、 そして、大好きなカボチャやサツマイモをほおばる、 そんな秋が大好きです。 きんいろのと…

『おやすみなさいのほん』幼な子に眠りへのおまじないに

子どもたちは、元気がいちばん、 元気に遊んでゆっくり眠ってほしい、 それが親心ですよね。 ご紹介するのは、 おやすみ前にゆっくりと、 開いてほしい絵本です。 やさしい眠けが絵本の中に漂っているようです。 一緒にながめたら、 いっしょに眠ってしまい…

『わたしとあそんで』◆自然にふれる柔らかい心

春、小学校に入学してまもない1年生によく読みました。 微笑みをたたえた女の子が主人公です。 登場するのは、女の子と動物たちだけ。 それと、空にお日様があって、 いつも優しく見守っています。 自然の中にいる子どもは、 とにかく元気です。 息子も4歳く…