深読み!海外名作絵本100

発表から25歳年以上読み継がれている”これだけは読んでおきたい”海外の名作絵本の数々。 読み聞かせ歴15年、のべ9000名をこえる子どもたちに絵本を読んできました

『影ぼっこ』得体のしれない不思議を楽しむ心を養う

詩的な絵本です。 一見、子どもたちは楽しめるの、と思ってしまうような絵本です。 ですが、息子がまだ学校へ上がる前に読んで聞かせると、案外気に入った様子。 子どもこそ、天然自然、詩人なのでした。 影ぼっこ ブレーズ・サンドラール ぶんマーシャ・ブ…

『ちいさいじどうしゃ』すべてをきちんと記述する

車の絵本。 子どもたちは、乗り物が大好きですね。 真四角な小ぶりの絵本は、まさに子どもサイズ。 就学前の子どもたちによく読みました。 ちいさいじどうしゃ ロイス・レンスキー ぶん・え わたなべしげお やく ページ: 47ページ出版社: 福音館書店発行年…

『木はいいなあ』木のまわりの気持ちよさを知ろう

新緑に季節を迎えると開きたくなる絵本です。 タイトルのとおり 「木はいいなあ」 とまわりを見て、絵本を読んで、心から思えます。 木はいいなあ ユードリイ さく シーモント え さいおんじ さちこ やく ページ: 32ページサイズ: 28 x 16.4 出版社: 偕成…

『しらゆきひめと七人の小人たち』理不尽と向き合わない

しらゆきひめ (白雪姫) といえば誰もが知っているおはなし、グリムの童話です。ワンダ・ガウグの挿絵、内田莉莎子の訳のこの絵本が一番気に入ってます。 しらゆきひめと七人の小人たち ワンダ・ガウグ 再話・絵 うちだりさこ 訳 ページ: 44ページ サイズ: …

『おおかみと七ひきのこやぎ』残酷さは絵本で学ぶ

だれもが知っているグリム童話『おおかみと七ひきのこやぎ』です。 絵本でみるなら、 絵・フェリクス・ホフマン 訳・せたていじ のこちらがおすすめです。 おおかみと七ひきのこやぎ フェリクス・ホフマン 絵 せたていじ 訳 ページ: 32ページ サイズ: 29.2 x…

『グリム童話ミリー ー天使にであった女の子のお話ー』永遠の生としての死を描いた美しい絵本

『かいじゅうたちのいるところ』 『まよなかのだいどころ』 『まどのそとのそのまたむこう』 子どもたちがいずれも大好きな絵本たち。 その作者モーリス・センダックが挿絵をつけたグリム童話です。 グリム童話ミリー ー天使にであった女の子のお話ー ヴィル…

『せいめいのれきし』時間のながれを感じる絵本

読みごたえ満点の絵本です。 生命の歴史という壮大なテーマを、 絵本という形にみごとにまとめてあります。 バートンさんは、 『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』 『ちいさなおうち』などで知られる日本でもお馴染みの絵本作家です。 8年間という歳月をか…

『かえでがおか農場のいちねん』1年と季節の農場の仕事がわかる

子どもたちは日々を、今を全力で生きています。 1年という時間をわかるのはいつ頃でしょうか。 小学生になると、1年たって2年生に、3年生にと、 1年を実感できるでしょう。 今は多くの子が、幼稚園や保育園へいくでしょうから、 園や家庭や行われる季節の行…

『スーザンのかくれんぼ』かくれることから見えてくる世界

表紙の鮮やかさから、初夏に読みたくなる絵本です。 イエローレモンの黄色は太陽の陽ざしを感じさせます。 「かくれんぼ」といえば子どもの遊びの定番ですが、それをキーワードに子どもの繊細な気持ちに寄り添える、そんなおはなしです。 読んだ人それぞれの…

『ちいさいおうち』家に刻まれる物語

鮮やかな青い背景に赤い壁の家。 表紙に描かれる「ちいさなおうち」は窓は目、入り口のドアが鼻、エントランスが口に見えて人のようです。 ほぼ真ん中に描かれたこの「おうち」は、ページをぱらぱらとめくるとほとんどがいつも同じ位置に描かれています。 「…

『パンやのくまさん』誠実・実直・礼儀正しさが描かれる

やや小ぶりのサイズの絵本は、小学校の教室で20人の読み聞かせで読むより、図書室で数人の時に読む絵本でした。 表紙のどこか懐かしい絵のタッチは野暮ったくさえみえます。 はじめて出版されたのは1979年、アメリカ。日本では1987年に訳されています。 この…

『三びきのやぎのがらがらどん』迫力ある絵を楽しもう

きっと絵本は保育園や幼稚園に通っている子なら必ず知っている絵本です。 園でも必ずといっていいほど置いてありますね。 小学校の入学間もない1年生によく読みましたが、この絵本を持って教室に入ると 「知ってるー!」 と嬉しい声があちらこちらから飛んで…

海の雄大さを感じる絵本『沖釣り漁師のバードダウじいさん』の海は七変化

住んでいるこの町は、海を見るのに1時間以上車を走らせなければなりません。 海の持つ開放感と浪漫、未知への憧れや挑戦を飲み込まれそうな広大さ… 「海好きは詩人」というのが、うなづけます。 ちなみに、「山好きは哲学者」なのだとか。 (「海好き~山好…